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Vox Poetica

La Conversation
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​《Hakuju Hall 古楽ルネサンス 2018 第3回》
[〜開かれた窓〜 新進演奏家推薦コンサート]
「Vox Poetica 詩的な声」〜帰国&移住記念リサイタル〜

好評のうちに終演いたしました。

11月15日(木)ハクジュホールリサイタル

『Vox Poetica 詩的な声』好評のうちに終演いたしました。

たくさんの方のご来場と応援、ありがとうございました。

2018年11月15日(木)
ハクジュホール(渋谷区富ヶ谷1-37-5)
19:00開演  18:30 開場 字幕付き
全席自由 前売 4,000円 当日 4,500円
主催:ダウランド アンド カンパニイ、共催:Hakuju Hall (株)白寿生科学研究所
 
出演
Vox Poetica
佐藤裕希恵(ソプラノ)
瀧井レオナルド(テオルボ)
ゲスト 桒形亜樹子(チェンバロ)

当日会場特典***

Vox Poeticaコンサートシリーズ
《La Conversation》
第1回 〜テオルボとの対話〜
2019年6月6日(木)開催決定
近江楽堂(東京オペラシティ内3階)19時開演
会場限定 特別価格
先行発売 3,000円
(通常前売チケット3,500円)
〜Vox Poetica 講習会 同時開催〜
2019年6月8・9日(土・日)
詳細は近日公開予定
*** 2018年11月15日(木)ハクジュホールリサイタル
「Vox Poetica 詩的な声」会場でのみ特別価格で先行発売いたします。

Vox Poetica コンサートシリーズ《La Conversation》が始動いたします。

 

"La Conversation"とは、フランス語で”対話”という意味。タイトルは、ロベール・ド・ヴィゼーの作品からインスピレーションを受け、つけられました。

作曲家、聞き手、演奏者、旋律、楽器・・・様々な”対話”をテーマに、Vox Poeticaが独自の世界観、研ぎ澄まされたデュオとソロを展開します。記念すべき第1回目は、〜テオルボとの対話〜と題し、テオルボのスペシャリスト、瀧井レオナルドがその魅力を紐解きます。プログラムは、テオルボ奏者だった作曲家の作品、もしくはテオルボのために書かれた作品に特化。テオルボのためのソロ作品を交えながら、佐藤との融け合うデュオとともに、テオルボの魅力と可能性を存分にお楽しみください。

2019年2月(予定)のチケット一般発売に先駆け、2018年11月15日(木)ハクジュホールでのリサイタル会場では特別価格でご購入いただけます。

都内での講習会(アンサンブル・声楽・リュート属)も2019年6月8・9日(土・日)に開催。

詳細は近日公開予定。

​特別インタビュー

主催 ダウランド アンド カンパニイ

Facebookページ掲載

「Vox Poetica 詩的な声」

に向けてのインタビュー全文公開

《Vox Poetica インタビュー》

 

-----Vox Poetica 結成のいきさつとレパートリーについて教えてください。
  
[佐藤・瀧井]
始めは、共に学んだスコラ・カントルムでレオのリサイタルで数曲デュオを演奏したことと、バーゼルでの日本文化エキジビジョンで日本の歌をギターと歌で演奏したことでした。一緒に呼吸をしているような感覚で、ぴったりと歌に寄り添うことのできるレオの演奏がとても心地よかったのが第一印象です。
そして1フレーズ、1単語、1音ごとに音色を探求していく作業の過程で、互いのキャラクターの違いと共通点がうまく混ざり合って作品ができあがっていくように感じました。ずっと一緒に演奏していくからこそ到達することのできるアンサンブルの境地を目指して、デュオとして活動を開始しました。
  
レパートリーは、専門にしているリュート、テオルボと歌の古楽演奏が大きい部分を占めています。
古楽の分野でいつか挑戦したいのは、ロマンティック・ギターと歌のレパートリー、プレクトラムリュートとの中世音楽です。
他にはクラシック・ギターと歌で、日本とブラジルの曲を集めたプログラムを演奏したこともあります。留学中、毎日外国語にふれる中で、「日本語」に対する感覚が変わったように思います。外国語の曲を歌っているからこそ気づく「母国語の美しさ」を表現したかったんです。
古楽という枠だけにとらわれず、「言葉」と「音楽」というテーマをアイデンティティのコアの部分に問いかけながら、掘り下げていきたいです。
  
これからもVox Poeticaとして、共に作品を“彫る”作業を突き詰めていきたいと思っています。イメージは、作品の外側だけを色付けるのではなく、鑿(のみ)を使って時間をかけて、作品を彫り込んでいく感覚に近いんです。
  
-----今後の活動の抱負を
  
[佐藤・瀧井]
あまり知られていないような作曲家や曲集の作品にも積極的に向き合ってみたいと思っています。あまり演奏されていないから、という理由で端に追いやるにはもったいないくらい、日の目をみていない曲がたくさんあるのですよね。
今回のリサイタルでも、あまり馴染みのない作曲家の作品をいくつか取り上げています。  

-----今回のリサイタルへの二人の思いは?
  
[佐藤・瀧井]
私たちが目指しているのは、“歌と伴奏”ではなく、二つの声が糸のようにより合わさり“一本の声”になることです。それこそがこのデュオの存在意義であり、目的だと思っています。

サブタイトルに「帰国&移住記念」と書かせていただいた通り、これから日本を拠点にして活動を展開してまいります。私たちの信念と芸術が発信する、“デュオ”の世界を体感していただけたらと思っています 。


-----プログラムの中の「この一曲」という曲の紹介や、二人での演奏で特別に感じていること、目指すことを。
  
[佐藤・瀧井]  
プログラムはこれまで一番多く演奏してきたイタリアとフランスのバロック作品です。よく知られた名曲もありますが、“知られざる名曲”に肉付けをしていくのも私たちの目標のひとつです。
今回のプログラムでは、コッラーディ、サヴィオーニ、ピットーニなど、あまり演奏される機会の多くない作曲家の作品も取り上げます。ピットーニの「テオルボソロとチェンバロの通奏低音のためのソナタ」は、もしかしたら日本初演、かも、しれません。

《瀧井レオナルド(テオルボ)インタビュー》

 

-----故郷サンパウロの大学ではギターを学んでいたそうですが、その時はどんな音楽を弾いていたのですか?
  
[瀧井]
ソル、バッハ、現代の音楽など、一般的なギターのレパートリーでした。
  
-----リュート、古楽を始めたきっかけは?
  
[瀧井]
大学の時友人がリコーダーを専攻していて、しょっちゅう通奏低音を頼まれてギターで伴奏していたのです。
大学二年生の時にサンパウロ州立音楽学院に古楽科ができることになり、その友人が大喜びでリュート科ができるということを教えてくれました。彼の猛烈な勧めもありましたが、リュートという楽器に興味があり、願書を出したら合格しました。
将来的にギターとは違うことをしてみるのもいいかもしれないというような軽い気持ちでリュートを始めたのですが、始めてすぐに、リュートがとても好きになりました。
  
-----リュートのどんなところに惹かれましたか?
  
[瀧井]
まず、音色。この美しい音に夢中になりました。
それから、弦を直接指先ではじくということ。ギターは爪ではじきますが私の爪は柔らかくていつも問題がありました。直接指先で弦を触って音楽を作るということが自分の感覚にぴったりきたんです。
  
-----留学先にバーゼルのスコラ・カントルムを選んだのは?
  
[瀧井]
サンパウロ州立音楽学院の古楽科でついていたギレルミ・ジ・カマルゴ先生が、そろそろ君は私の下を離れて勉強する時期だ、スコラ・カントルムで教えているホピー(ホプキンソン・スミス)さんを紹介するからぜひ行きなさい、と勧めてくれました。
  
-----バーゼルではどんな勉強をしましたか?
  
[瀧井]
ホピー先生はリュートのことを詳しく教えてくださいます。そのほかにたとえば、1週間に1回ぐらい、アントニー・ルーリー先生とエブリン・タブ先生のオープンクラスがありました。演奏に対していろいろな角度からフィードバックがあり、まったく違う視点からのコメントをもらえるのでとても勉強になりました。
修士課程ではホピーのクラスでリュートを専攻しながら、ピーター・クロトン先生と音楽教育を学びました。リュートを用いた音楽教育を学んだ修士の学生は今までで私が初めてだったそうです。修士論文では1960年代以降に出版された6冊のリュート教則本のメソッドの分析と比較を研究しました。

《佐藤裕希恵(ソプラノ)インタビュー》

-----東京芸大の声楽学部から大学院の古楽科へ進学。古楽の分野に興味をもったのはいつ頃ですか? 
何かきっかけになる出会いのようなものがありましたか?
  
[佐藤]
声に合うもの、好きだと感じるものを探しているうちに、ヘンデルやヴィヴァルディなどのイタリア後期バロックの作品をよく歌うようになっていました。
声楽科のときの先生に古楽科のことを伺い、副科でバロック声楽を学び始めたのが始まりです。思えば学部入試の自由曲でもヘンデルのアリアを演奏しましたので、やっぱり声にあっていたのかもしれません。
 
受験の頃にさんざん勉強した『イタリア歌曲集』に載っている初期バロック時代の作品(カッチーニやモンテヴェルディなど)の古楽演奏CDを初めて聞いたとき、知っているロマン派のピアノ編曲版との違いに驚き、もっと古楽を勉強してみたいと思ったのを覚えています。
  
-----ヨーロッパに留学し、バーゼルのスコラ・カントルムにで学んでよかったこと、印章に残ったことはどのようなことですか?
   
[佐藤]
技術や知識の面でも良い経験をさせていただきましたが、何よりも体で感じることができたのは欧州の「空気」と「性格」だと思います。
 
スコラ・カントルムは様々な国からの留学生が多く(スイス人は少数派)、どこかの国の作品を演奏するときは、その国出身の同僚・友人たちの雰囲気、性格を思い出してイメージの助けにしています。
あるイタリア人の素晴らしいガンバ奏者(ちょっとプレイボーイ 笑)とイタリアバロックを演奏していたとき、愛に苦しむ歌詞を“真面目に”苦しんで表現していたのですが、“ゆきえ、これは本当に苦しいんじゃなくて、僕たちはこのちょっとビターな愛の痛みを楽しんでいるんだよ”とイタリア節を教えてくれて、とても印象に残っています。この国のこういう人たちから、この音楽が生まれたんだな、と。
 
また、教会で育まれた西洋音楽を演奏するにあたり、各地の教会の響き、残響の長さなど、日本ではあまり体感することのできない場所で演奏する機会に多く恵まれたことは、作曲家の思い描いた響きを考える上で、大変よい経験となりました。

-----中世音楽の演奏にも熱意を注いでいますが、中世の音楽の魅力は?
  
[佐藤]
一言で中世音楽といっても、そのくくりは数世紀にも及び、時代、国、目的(キリスト教音楽と世俗音楽)によって様々です。
私が個人的に強く興味を持っているのは初期の典礼音楽と14〜15世紀のイタリア、フランスの音楽です。
14〜15世紀のイタリア、フランス音楽は、日本では演奏される機会が比較的少ないと思うのですが、私は“ポテンシャルの塊”だと思っています。言葉遊びの数々、表現をより豊かにする不協和音、ピタゴラス音律で強調されるサスペンションとパーフェクション…これらの曲を演奏するとき、“今、自分は、何をくみ取り、どう表現するか”ということを現代に生きる表現者としてポリシーにしているのですが、その一音一音に向き合ったとき、私の耳にはとても前衛的で可能性に溢れた音楽に聞こえるんです。
  
-----ソリストとして、またアンサンブルでヨーロッパの仲間たちと活動を続けていますね。この8月に行ったツアーはどのような内容でしたか? 今後も予定がありますか?
  
[佐藤]
ソリストとしては(8月に)ポーランドの古楽祭 Muzyka w Rajuに呼んでいただき、3つの異なるプログラムを演奏しました。オーケストラと共にヴィヴァルディのモテットやヘンデルのオペラアリア、小編成アンサンブルと共にイギリスとイタリアバロック作品を集めたプログラムなど。
その後、所属しているSollazzoアンサンブルのツアーとCDレコーディングに参加し、アントワープの音楽祭AMUZとユトレヒトの音楽祭Oude Muziekで演奏させていただきました。
二つ演奏したプログラムの内一つは2014年に発見された“ルーヴェン写本”のプログラムでした。このルーヴェン写本はベルギーのオークションで2014年に偶然発見された写本で、15世紀の作品集です。その内14曲は、これまでに他のどこにも確認されていない新発見の曲(unica)で、21世紀に生きる私たちにとってとてもエキサイティングなニュースでした。数百年間、誰も演奏してこなかった曲なのです。
今回のAMUZではこのルーヴェン写本からのプログラムを演奏した後、同プログラムをCD録音させていただきました。次回のヨーロッパでの演奏活動は、今年の冬と来年夏の予定です。